「デジタル毒を排出しよう!(デジタルデトックス)」

皆さんは1日にどのくらいスマートフォン、パソコン、テレビをお使いでしょうか?

仕事も、授業も、買い物も、ゲームも、友人・家族とのコミュニケーションも、今は生活におけるほとんどのことで、インターネットが必要になっています。

1日の多くの時間をネット環境で過ごしている方がほとんどではないでしょうか?

最近、インターネットの使い過ぎ、
つまり、“デジタル毒”による健康被害が深刻になりつつあると同時に、

「デジタルデトックスをしていた」ということをよく耳にします。

ストレスや睡眠不足などの解消
肩こり、目の疲れなどの解消
など、
今や、メンタル的にも、肉体的にもヘルスケアの一環として浸透しつつある「デジタルデトックス」

今回は、その効果と方法をご紹介します。

デジタルデトックスとは

デジタルデトックスとは、数日から数か月間、スマートフォンやパソコンといったデジタル機器やSNSの使用をやめ、現実世界でのコミュニケーションや自然に触れたりすることで、心身のストレスや疲労を軽減・回復する習慣のことです。

「デトックス」という言葉は、体内の老廃物や毒素を体外へ排出するという意味で、スマホなどのデジタル機器依存による弊害を「毒」になぞらえ、それを排出するという意味でデジタルデトックスと呼ばれるようになりました。

デジタル機器やインターネットの発展は人々の生活を便利にしましたが、同時に心身のストレスや疲労といった新たな問題も引き起こしました。

デジタルデトックスは今まさに現代人が必要としている新たな習慣です。

デジタルデトックスの効果

では実際、デジタルデトックスを行うとどのような効果が期待できるのでしょうか?

【脳の疲れがとれる】

インターネットにつながったスマホやパソコンはいつでもどこでもあらゆる情報を収集・検索できる素晴らしいツールですが、その反面、情報過多を引き起こす可能性があります。

特に目的もなく、SNSを閲覧したり、動画を視聴することで過剰な情報がインプットされると、処理が追いつかずに脳は疲弊してしまいます。

その結果、集中力や記憶力が低下したり、眠気や体がだるいといった症状が現れます。

一時的にでもデジタル機器から遠ざかることで、脳の疲れがとれ、集中力や記憶力が向上し、気分がリフレッシュできます。

【眼精疲労や肩こりが改善する】

デジタル機器の画面を長時間見続けると、眼精疲労や肩こりなど、体の不調にもつながっていきます。

その他にも、長時間座ったままでデジタル機器を使用していると、血流の悪化、免疫力の低下、体力の低下などを招く原因にもなります。

これらの症状は、長年の疲労やストレスの蓄積から発症するため、原因に気づきにくく、症状も慢性化しやすいのが特徴です。

今まで原因がはっきりしなかった体の不調もデジタルデトックスを行うことで、劇的に改善するかもしれません。

【睡眠の質が良くなる】

デジタル機器の画面からは、人間の交感神経を刺激するブルーライトが発せられています。

交感神経とは、活動している時や緊張・興奮、またストレスを感じている時などに活発に働いている神経です。

就寝前にスマホなどを長時間見ていると、ブルーライトにより交感神経が刺激され、寝つきにくくなったり、睡眠が浅くなります。

デジタルデトックスをすることでブルーライトからの刺激を軽減できるため、睡眠の質も向上します。

【ストレスが軽減される】

友達や知り合いの近況などを把握したり、人脈を広げられるなど、使い方によってはメリットの多いSNSです。しかし、同時にSNS上の人間関係にストレスを感じている人も少なくありません。

無意識にSNS上の世界と自分の近況を比較してしまう
友人の状況に嫉妬する
投稿された内容に腹を立てたり、動揺する
ネット上でのいじめ
フォロワーやいいねの数が気になる
このようなSNS上でのネガティブな体験は、不安や抑うつを引き起こし、自尊心に影響を与えるかもしれません。

SNSへの関与をやめることは最も人気のあるデジタルデトックスの1つとなっています。

SNS上での人付き合いにストレスを感じている場合は、一度SNSへの関与をやめ、人との付き合い方を見直してみるのも良いでしょう。

【時間にゆとりができる】

2016年の調査によると、人はスマホを1日に150回(6分30秒ごとに)チェックし、毎日2,617回タップ、スワイプ、クリックしているとのこと。

2022年の今、この回数はさらに増えていることでしょう。

この事実からも、スマホの使用をやめるだけで、どれほどの時間が捻出できるかが伺い知れるでしょう。

デジタルデトックスが必要なサイン

以下のような何気ない症状も、デジタル疲れが原因かもしれません。

疲れが取れない
目の疲れが続いている
肩こりが気になる
睡眠不足を感じる、寝つきが悪い
集中できずに携帯をいじってしまう
気が付くをSNSを見ている
気分が落ち込む
不安を感じる
デジタルデトックスの方法

いきなり、スマホもパソコンも全く使用しないのは難しいですよね。
まずは第一ステップとしてこれらの方法はいかがでしょうか。

【毎日決まった時間だけの超短期間デジタルデトックス】

ご飯を食べるときに、テレビを見ない。スマホを近くに置かない。
電車移動の時に、音楽を聴かない。スマホをいじらない。
寝る1時間前からスマホをいじらない。
仕事の休憩時間はスマホを触らない。
スマホを目覚ましに使わない。
など、これらに限らず自分が決めた時間はスマホなどを使わないようにする、超短期間のデジタルデトックス法です。無理なく始められ、慣れてくれば徐々に使わない時間を増やしていくようにしましょう。

【SNSから一定期間離れるSNSデトックス】

SNSのアプリを削除する
SNSの通知をオフにする
フォローやサブスクリプションを定期的に解除する
SNSから距離を置くにはアプリを削除するのが一番早い方法ですが、通知機能をオフにするだけでもスマホなどに触れる時間を無意識に減らせる場合もあります。
また、フォローやサブスクリプションを解除し、不必要な情報を受け取らないこともスマホなどの使用時間を減らすことにつながります。

【週末デジタルデトックス】

スポーツをする
カフェなどでゆっくりと過ごす
手の込んだ料理を作ってみる
キャンプをする
温泉などで過ごす
週末は空いている時間も多くなるため、デジタルデトックスが難しくなるかもしれません。
そのため、スポーツをしたり、手の込んだ料理を作ったり、平日にはあまりできないアクティビティでデジタルデトックスをしてみましょう。

また、思い切って1泊2日でキャンプや温泉に出かけ、デジタル機器を使わない環境に身を置いて過ごすのはいかがでしょうか?

その他にも、

充電器を持ち歩かない
スマホはポケットに入れずにカバンに入れる
デジタルデトックス専用アプリを活用する
ガラケーに戻す
など、さまざまな方法がありますが、まずはできそうなものを短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。

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